PIC

18F14k50で、USB通信

2011年11月7日

現在、週末はパチパチマイコンのプログラミングで楽しんでいる。16ビットのかけ算ルーチンが完成したので、次は円周率の計算に行こうと、電源を切らずに置いておいた。が、週の半ばで突然の停電。ここカリフォルニアでは、しょっちゅう停電する。為に、プログラミング途中のコードが全部失われてしまった。また一から打ち込まなければならない。

こんな事になる前に、まずカセットテープインターフェースなどの、保存装置が必要だ。もっとも、カセットテープからのデータを読み込むためのプログラムは、電源を切らずにRAMに置いておくか、毎回手打ちするか、この部分はPROMに焼くかをしないといけないのだけれど。

カセットテープインタフェースの回路設計のため、手持ちの部品で、CMOS-ICからの出力をパソコンで録音して、その録音した音をCMOS-ICに認識させるなどのテストを行ったが、どうやらオシロスコープが必要だということが分かった。

オシロスコープも最近は一万円ほどの値段からあるが、今回のインターフェースが完成すれば後は使うことはなくなるかもしれないし、今回の用途は最小限の性能の物で良さそうなので、自作することにした。MicrochipのPICマイコンにはA/Dコンバーターが付いているので、その値を逐次読み取って、PCに送信するだけの簡単な回路で良さそうだ。

そこで、先延ばしになっていた、PCとPICの間を、USBで通信する手法の会得に着手することに。

先日、日本に一時帰国にしたときに、「改訂新版 PICで楽しむ USB 機器自作のすすめ」を買ってある。しかも、パチパチマイコンの部品を購入する際、ついでにPIC18F14k50と、12 MHzの水晶やUSBプラグ差し込み口等も購入してある。お膳立ては出来ている。USBの差し込み口・水晶発振子と付属するコンデンサー、PICkit2のアダプタなど、PICを使ったUSB送信に必要な一式を必要最小限の大きさのユニバーサル基板に半田付けし、それをブレッドボードに指して、PIC18F14k50を載せた様子が、以下の写真。
2011-11-07-PIC18F14K50.png
LEDを4つ繋ぎ、PCからの指令を受け付けるかどうか調べられるようにしてある。非常に簡単な回路だ。

難しいのは、USB関連プログラミング。PICマイコンをUSBに対応するようにプログラミングしないといけないし、それと連絡するためのPC上のソフトも、USB対応でプログラミングしないといけない。このあたり、本を読みながら進めると、さすが、すらすら行った。今の、Webで大抵の情報が手にはいるような時代でも、こういった印刷物の存在は、有り難い。これらのプログラミングは、思ったよりも容易に行えた(それでも、大変な作業ではあるが)。

とりあえずHIDクラスでの通信が行えるようになったので、まずはこれで色々遊んでみたい。ここまで来れば、オシロスコープの作成は容易だ。USB通信の詳細の理解は、それが必要になったとき、つまり、HIDでは無理な事をしないといけないような場面に遭遇したときでよいだろう。

コメント

コメントはありません

コメント送信