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いや、そうじゃなくて…

2008年1月14日

朝日新聞の社説より抜粋

希望社会への提言(12)―科学・技術の縦割りを壊そう

(略)

今の重点推進分野はどれも大切だが、看板を掲げる時機を失していないか。

 「情報通信」の旗をIT時代の前に掲げていたらどうだろう。ソフトウエアの分野にもっと多くの人材が育ち、日本版マイクロソフトのような企業も生まれていたかもしれない。

 「ライフサイエンス」も、ヒトゲノム(人の全遺伝情報)解読が進む前にもっと重視したかった。新薬づくりなどで主導権をとることができただろう。

 「ナノテク・材料」の研究が脱温暖化の「環境」技術につながることを考えると、この仕切りもはずしたい。

 分野の縦割りをいったん壊し、柔らかなアタマで、次の時代を見通したテーマ選びをしたい。流れを読みつつ、少しずつ組みかえていく方式がよいだろう。

(略)


それは、結果論でしょう。ここで言っている意味で次の時代を見通すなんて、ある意味不可能。マイクロソフトだって、先を見越していたからあの巨大企業になったというよりも、その目指した先がたまたま次の時代のニーズに合っていたという方がより現実に近いはず。ある時代に、さまざまな行く先を考えたさまざまな企業がたくさんあれば、結果論としては、その中から次の時代に飛躍する企業は必ず現れる。社説で『進化』などという言葉を使う前に、進化とは何かを少しは勉強したほうがいい。

政府の対応が後手に回っていることを批判する姿勢は買いたい。

次の時代というのが数年後を示すのであれば話は別で、私がここに書いたことは的外れ。しかし、もしそうなら、それは政府がするべきことだろうか。

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