General

期限切れの牛乳

2007年9月20日

 今朝、消費期限を4日過ぎた牛乳を開けると、案の定、腐っていた。以前、消費期限を一日だけ過ぎた牛乳が腐っていたことがあった。一方、消費期限前なのに未開封の牛乳が腐っていたという経験はまだ一度も無い。

 牛乳の消費期限はうまく設定されているものである。どのように決められているか、気になるところだ。多くのバクテリアの場合、胃酸で死なずに腸にたどり着くには、数万から数百万個のオーダーが必要である。牛乳の中に1x10個のバクテリアがあれば、食中毒を起こす可能性があるとしよう。一個のバクテリアが1x10個になるには、log2(1x106)=20回の分裂が必要。消費期限は多くの場合に、10日ほどに設定されているから、冷蔵庫の中でバクテリアが一日に2回分裂する計算の様である(経験的には、これくらいの分裂速度だと思う)。逆にいうと、いくら殺菌処理されていても、たった一個のバクテリアが死なずに残っているだけで、10日後には100万個に増えているということになる。消費期限を過ぎた牛乳は、たとえ開封していなくても飲まないようにしたい。

 ところで、この計算は胃酸に感受性の在るバクテリアのケースなので、注意。酸に耐性の在るバクテリア(大腸菌O157 など)では、数個から100個のバクテリアを口にしただけで食中毒を起こす可能性がある。

コメント

Kat (2007年9月25日 13:19:56)

追記:

37℃で栄養が十分ある場合、大腸菌だと20分に一度分裂する。1時間で8倍になるので、注意。

コメント送信