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米マイクロソフト、独禁法違反で上訴せず EU勝利

2007年10月22日

asahi.com より。
米マイクロソフト、独禁法違反で上訴せず EU勝利

判決の結果、マイクロソフトは1万ユーロ(約160万円)の使用料でWindowsの技術情報を提供することになったらしい。この額は、原告側に「消費者の勝利だ」と言わしめるほど低額に抑えられたということのようだ。我々個人プログラマーにとっては意味の無いほど高額なのであるが、企業にとってはそうではない額なのであろう。MSDNでもかなりのことが解説されているのであるが、そこにも含まれていないような細かな情報の提供を受けられるようになるのだと想像できる。

Windowsの中身がどうなっているのか、本当に分からない。まさにブラックボックスである。20ほど前だと、OSのすべてを解説した様な本が出版されていたりしたが(例えば、N88Basic など)、今日ではそういう本は当然ながら見当たらない。もっとも、もしあったとしても、それだけで小さな図書館がいっぱいになってしまうような内容であろうが…。SFC miniで実装したコールバック関数の処理部分は、手探りで書いたコードがたまたま実行できてしまったというような具合であった。企業のプログラミング開発でもそういったことが頻繁に行われているのであろう。

一方で、マイクロソフトの側に立って考えてみると、なぜこんな判決になってしまったのかと考えることも出来るかもしれない。この企業は、良いものを作れば作るほど、自分の首を絞めてしまう結果になるジレンマを背負っているように思えてならない。例えば、Windows2000は文字通り7年前に発表されたOSであるが、本当にすばらしい。普通に使っている分には、今でも性能面での問題点は何も感じさせない。唯一の問題はセキュリティーであるが、ファイアウォールの内側でうまく運営すれば、そういった問題のほとんども回避できる。今でも我が家ではそういった使い方で使用している。Windows NT が一つあまっているので、これさえもうまく使えないかと思っているほどだ。現在 Windows Vista が最新のOSであるが、今でもWindows XPを使っているユーザがほとんどであろう。古いものでも十分に良いのである。

マイクロソフト製で良いものといえば、開発ツールを挙げたい。つい先日、VS .NET 2005 を本格的に使ってみたが、本当に良い。かなり前のツールでも、すごく良いのだ。例えば、1997年か98年ごろに購入した Visual Basic 5 は、今でも使っている。これが良すぎるので、新しい開発ツールを購入する気になれないくらいだ。VS .NET は1年前に無料ダウンロードのキャンペーンを行っていたために、入手した。他には、Office95 など、古いけれども未だに使っているソフトもある。

マイクロソフトの情報提供による他社の良い製品を期待しつつも、マイクロソフト自身も今までどおり頑張って欲しいと思う。

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