PIC

Low Pin Count USB Development Kit

2009年10月13日

PICをUSBでPCにつなげたい。日本に住んでいれば、PICで楽しむ USB機器自作のすすめ、この一冊を購入することから始めるのだろうけれど…。

とりあえず、Microchipの『Low Pin Count USB Development Kit』を試してみることにした。

実際にはこのキットは購入していない。購入せずとも、『Low Pin Count USB Development Kit User's Guide』が上記リンクからダウンロードできる。これを読んでみた所、PICkit2があればプログラミングできるようなので、とりあえずPIC18f14k50でのプログラミングがどんなものなのかを体験してみた。

ガイドによると、このレッスンの遂行を可能にするための条件として、

1)"Getting Started with Microchip’s Low Pin Count USB Solutions"を読んでいること
2)MPLAB IDEと、C18コンパイラが使えること
3)C言語が使えること
4)PIC18Fファミリーについての知識があること

の4つが挙げられている。『Getting Started...』以外の項目については大丈夫。『Getting Started...』は手に入らなかったが、多分大丈夫だろうということで、次に進む。

必要なものは、以下のとおり。

1) MPLAB IDE
2) C18 compiler
3) PICkit2
4) Full-Speed USB Firmware Framework (Microchip Application Libraries v2009-08-31.zip)
5) "Microchip USB Device Firmware Framework User’s Guide" (Googleで検索して持ってくる)
6) PIC18F13K50/14K50 data sheet
7) USB 2.0 Specification
8) Universal Serial Bus (USB) HID Usage Tables
9) USB HID Descriptor Tool
10) Universal Serial Bus Class Definitions for Communications Devices
document
11) LPCUSBDK_Labs.zip (実際には、LPCUSBDK_Labs_V3.zipをダウンロード)

これも、USBの仕様書関連以外は一通りそろえた。いよいよ、ビルドだ。

まず、LPCUSBDK_LabsのLab1_filesから、次の4つのファイルをプロジェクトディレクトリにコピーする。

enumeration.c
usb_descriptors.c
HardwareProfile.h
usb_config.h

コピーしなければならないのは、これだけではないらしい。Microchipの諸々をインストールしてあるフォルダから、指定された12個のファイルをコピーする。それらをコピーし終えた後、Project WizardからPIC18f14k50を選び、コピーしておいた16個のファイルをインクルードして、プロジェクトを作成。プロジェクトビューは次のようになった。

20091014-usb.png

ただし、必要なファイルは指定されているのとは別のディレクトリにあったり、ファイル名が少し変わっていたりする場合があるので、注意が必要。

この状態ではまだビルドできない。ガイドに従ってビルドオプションを設定。最後に、usb_descriptors.cを書き換える。書き換えは5箇所。

//ADD DEVICE DESCRIPTOR CODE HERE

//ADD CONFIGURATION, CLASS SPECIFIC AND
//INTERFACE DESCRIPTOR CODE HERE

//ADD MANUFACTURER STRING DESCRIPTOR CODE HERE

//ADD PRODUCT STRING DESCRIPTOR CODE HERE

//ADD REPORT DESCRIPTOR CODE HERE

これらのコメント文を探し出して、指定されたコードを挿入する。挿入したコードに何の意味があるのかは、USBの仕様書を一通り見ない限り、良く分からないようだ。

ここで、ビルドのボタンを押すと、ようやく『BUILD SUCCEEDED』の文字が!うーん。これは、かなり大変。素人の私には手に負えないんじゃないか?

しかも、回路図を見ると12 MHzの水晶が入ってる。これはたぶん、ここで指摘されていることと関連している。もしかしたら、PIC18f14k50は私にとって、あまり便利ではないかもしれない。…と言うのを、あきらめの逃げ口上にしておこう。

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