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初心者プログラマへの提案

2008年2月8日

大垣氏の記事を読んで、ずいぶん気持ちが落ち着いたけれど、もう一言いいたい。

私が思う、今のWebアプリケーションをめぐるインターネット事情は、次のような感じ。

今の状態

で、これらの船をつくるメーカーがあるわけだ。ここでは、Java重工, Ruby造船, PHP船舶 という3つの造船会社を取り上げる。それぞれの営業マンの宣伝文句は以下のとおり。

Java重工:うちは、大型船以外はお断りさせていただいています。
Ruby造船:うちで扱うのは、中型船以上です。
PHP船舶:うちは、何でもやっていますよ。サーフボードも、ヨットも、豪華客船も扱ってます。

初心者が、いきなり大型船を操縦できるわけが無い。ヨットから始める人もいるし、サーフボードで楽しむ人もいるだろう。海は誰のためにあるかって、豪華客船や、戦艦のためだけにあるんじゃない。サーフボードで海を楽しんでもいいじゃないか。

もちろん、危険がある。荒波に飲み込まれることもあるだろう。潜水艦に攻撃されるかもしれない。しかもインターネットの海で厄介なのは、サーフボードが潜水艦に攻撃されると、自身もマイクロ潜水艦になってしまうことだ。そこで、豪華客船や戦艦を操縦している人たちは、そういったマイクロ潜水艦を邪魔だというし、挙句の果てにはサーフボードも邪魔だといってやまない。まるで、海は自分たちのためだけにあると言わんばかりに。

でも、マイクロ潜水艦に攻撃されるくらいで撃沈されてしまうようなら、大型船自身の設計ミスでしょう。少々攻撃されてもびくともしないものを作りなさいよ。

少し話は変わって、インターネットがこの世に出始めたころはどんな様子だったかと言うと、次のとおり。
昔は、こんなだった

上で邪魔だといっていた人たちは、昔はこんなものを作ってたし、こんな楽しみ方をしてた。そんな中で技術を磨いた人も多いはず。それを、『今の時代に合わないからサーフボードでは海に出るな』ですか?自分は散々楽しんでいたくせに。

私から初心者プログラマへの提案

サーフボードやゴムボートを、存分に楽しんでほしい。楽しみ方は、2つ。

1)自分専用のプライベートビーチだけで楽しみ、外洋には出ない。具体的には、自身のパソコンにWebサーバを構築し、http://localhost/という、プライベートビーチを構築する。外洋から他人が入ってこられないように、サーバのセッティングには注意。

2)かまわず、外洋で遊ぶ。荒波に飲まれたり、潜水艦の攻撃を受けることは覚悟しないといけないけれど。もしそんなことになったら、どうしてそうなったのかを考えて、次に外洋に出るときにはちゃんと対処するようにしたら、もっと楽しく遊べるかも。

あ、でも、まちがっても自分で作ったサーフボードを、別の人に売ったりしたらだめだ。もちろん、サーフボードの危険性を相手に伝えた上で譲渡するのは良いけれど。それと、貴重品(顧客情報など)を持ったままサーフボードで外洋に出るのもやめたほうが良い。

(参考)
・JavaやRubyなどの言語や、そのありようを批判しているわけではありません。
・イラストは、次のサイトのものを使わせていただきました。
海の素材屋

・私の作成しているNucleus関連のプログラムがサーフボードのようだと考えているわけではありません。

コメント

Kat (2008年2月11日 18:22:01)

この件に関しては、別ブログの記事に続きます。

http://www.rad51.net/blog/diary/index.php?itemid=607

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