General

我が家の本棚

2009年10月6日

コンピューター関連の本
拡大


今、我が家の本棚にある、コンピューター関連の本を並べてみた。意外と少ない。ただ、処分してしまった本もいくつかあり、今までに購入した冊数はこの3倍ほどだろうか。処分した本の中には、今となっては手に入らない類の本もあり、なぜ取っておかなかったのかと残念である。

左のほうから順に。

・98マシン語
・I/O
・MS-DOS ver 3.3 ハンドブック
・MS-DOS システムコールハンドブック

これらは大学生のときに購入したもので、すべてNECのPC-9801関連。私が購入したのは、PC-9801M2で、学生時代にこれでよく遊んだ。大学に入学してすぐにこれを買ったが、最初に困ったのは、適当なコンパイラが手に入らなかったこと。中学・高校時代は、先に書いたとおり、GAME-compilerでプログラミングしまくったが、これに相当するものがなかった(手元になかったというのが、多分正しい)。

ツールがなくても、キーボードを叩けばできてしまうのがコンピューターの良いところ。ということで、BASIC compilerを自作することに。作成したのは16ビット整数型のコンパイラで、PC-9801は、8086という16ビットの石を使っており、そういう意味では作りやすかった(現在、8 bit CPUである6502用のBASIC compilerを書いている途中だが、こちらの方が難しい)。中学・高校時代に扱ったのはZ-80だったので、8086とは命令表がずいぶん異なる。勉強せねばなるまいということで購入したのが、『98マシン語』という本。大学1年生の夏休みから作成を始めて、完成したのは大学2年の春だったと思うから、半年以上かかった。完成間際、都合の良いことに、I/Oという雑誌でプログラミングコンテストがあり、しかもコンパイラがお題に上がっていた。応募してみると、賞を頂くことができました。その記念の号が、左から2冊目の本。

ただ、残念なことも。著作権の譲渡もしたので製品化されるか、あるいは製作記事が雑誌に載せられるかするかなと楽しみに待っていたのだけれど、いっこうに音沙汰無し。当時MS-DOSが主流になりつつある中で、OSとしてN88-BASIC(86)を使ったのがいけなかったのかもしれない。まあ、こんなものでしょう。

MS-DOS関連の本も何冊か買ったけれど、その中から2冊を選んで置いてある。保存するのにこれらを選んだ理由は、システムコールに関する記述があること。今のWindowsで言うところの、Win32APIのようなもの。昔は、こんな小さな一冊で、それなりの情報量だったということだね。

ところで、『98マシン語』は、今でも時々利用する。石が32bitになっても64bitになっても、おなじインテルなら基本設計は変わらない。なので、どんな命令があったかを思い出すのには、今でもこれで十分足りるから。今の時代、アセンブラやマシン語の本にはお目にかからないので、昔のこの一冊はかなり役に立っている。

次の5冊。

・C++入門
・Visual C++チュートリアル
・ワンランク上のホームページのためのHTML&CGI
・WindowsNT 4.0 ネットワーク構築入門
・Visual Basic インターネットプログラミング

実は、最初に紹介した4冊の本(マシン語・MS-DOS)の購入時期と、これらの購入時期の間にずいぶん時間の開きがある。その間にあった出来事は、コンピューターとほとんど関連がない。この間、大学の遺伝学講座の研究室に配属になり、大学院入試があり、そして、生物学の研究に専念していた。趣味のコンピューターをやっている余裕はなく、新しく始めた研究という事にのめりこんでいた時期である。このころ使っていたコンピューターは、修士・博士論文執筆用に、EPSONのPC-386 note A。ワープロとしてしか使っていなかった。プログラミングソフトも、多分入れていない。

その後、研究のやり方もだんだんわかってきて、経済的にも少しゆとりがでできたときに購入したのが、日立のNM-1。これはたぶん、当時のノートパソコンでは最高性能を持ったものの一つ。久々のプログラミングを楽しむために購入したのは、Visual Basic pro (ver 4.0)。これは、難なくマスターすることができた。もうひとつマスターしたかったのが、C++。Visual C++も購入した。付属の冊子で残っているのが、『C++入』と『Visual C++チュートリアル』だ。しかしC++のハードルは高く、結局このときは、Visual C++は使いこなせずじまい。ただ、収穫はあって、Cはこの時からなんとか使えるようになった。

次に、インターネット関連の本が3つ並ぶ。職場からネットにつなぐことができるようになったのがちょうどこのときであった。これらの本は、今は開くことはない。記念にとって有るようなもの。『Visual Basic インターネットプログラミング』は、インターネットにおける通信の基礎を知る上で、勉強になった。

次の5冊は、たぶんポスドクになってから購入。

・だれでもできるLinuxネットワーク
・10日でおぼえるRed Hat Linux 9サーバ構築・管理
・VBScriptポケットリファレンス
・これならわかるC++
・Digital Logic IC

ここで、初めてLinux関連の書籍が登場。Linuxは今でも良く分からない。『VBScriptポケットリファレンス』を購入したのはもう少し後かもしれない。ただ、ちょうどこのころからバッチファイルではなく、VBScriptを使い始めたので、その意味でここに並べた。『これならわかるC++』という本がここにあるが、この時期にこれを読んでもまだちゃんと分からずじまい。ただ、この本は後に精読する事になる。

『Digital Logic IC』は、Fry'sでたまたま見つけた本。思わず買ってしまった。実は高校生のとき、TTL-IC規格表・CMOS-IC規格表という2冊の本があったのだが、なくしてしまっていた(残念)。それを、思わず思い出してしまったのである。

次の7冊。

・WEB hacking from the inside out
・PHPサイバーテロの技法
・WordPressでつくる!最強のブログサイト
・Nucleusでつくる!最強のブログサイト
・プロとして恥ずかしくないJavaScriptの大原則
・PHP5 power programming
・Agile Web Development with Rails
・Leaning Ruby

ここから、Webアプリケーション関連。Webアプリケーションというより、ずばり、Nucleus。PHPは、Nucleusをカスタマイズするために、覚えた。もしここでMovable Typeを選んでいれば、Perlを覚えていたに違いない。Railsは今は使っていないけれど、MVCプログラミングの基礎を学ぶために、購入。いつ出来上がるか分からない、Jeans CMSのために。WordPressの本が一冊あるが、これはNucleus本の執筆のために、参考として購入したもの。

ところで、PHPを始めたことは思わない副作用を伴った。PHPにおいてオブジェクトが理解できるようになったため、C++も使える様になったのである。かくして完成したのが、SFC mini。Nucleusを始めていなかったら、このソフトウエアはできなかったであろう。

次の6冊。

・APPLE I replica creation
・Programming Sudoku
・Visual Basic 2005 Express Eddition
・Game development with Python and Pygame
・Ajax Design Patterns
・トラ技・これなら分かる!!PICマイコン

最初と最後の2冊。いずれも、ハードウエア関連。これはある意味、出会いかな。最近は、PICマイコンについて色々調べたり、ブレッドボードで回路を組んだりすることが多い。APPLE Iも、また何か周辺機器をつくったり、BASIC compilerを完成させたりしてみたい。『Ajax Design Patterns』は、一つ前のくくりに入れるべきもので、Nucleus/Jeans関連。あとは、.NETプログラミングとか、SDLでのプログラミングとか、色々寄り道してますな。

コメント

コメントはありません

コメント送信