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受験戦争に突入

2009年3月23日

およそ25年前の話。

MZ80KよりもむしろFX-702P/602Pを触る機会が多かった高校生活も、山場に突入。中学高校を6年一貫教育で過ごした私にとって、初めての本格的な受験準備期間に突入しようとしていた。

ここで衝撃的な事件を目の当たりにすることになる。高校2年生の冬、1月だったか2月だったか忘れたけれど、足しげく通ったN無線が、火事のために廃墟となってしまったのである。

『これは天の知らせだ』と感じた私は、無事にコンピューターのことを忘れて、受験の準備に専念することができた。…ということにしておこう。一浪だったけど。

この事件が、自分の興味がどういった方向に向こうとしていたのかを決定するためのきっかけの一つであったことは、否定できない。ちょうどこの事件を前後して、私の興味が、工学的な方向ではなく、基礎科学のほうに向きだしたのである。ちょうどそのころ、高校の3年で理科のうちどれを選択するかを決めなければならず、この時期は将来の進路を決める大きな分岐点であった。

選択肢は、2つ。『物理・化学』か、『化学・生物』か。

『物理・化学』の選択は、理科系としてはオールマイティだった。ほとんどどのような理科系の学部でも行ける。事実、理科系だった同級生のほとんどは、こちらを選択している。一方、『化学・生物』を選択する理由は、大きく分けて3つ。

1)生物学もしくは化学を志す
2)医学を志す
3)理科系の科目は重要視しない

だが実は私にとって、これら受験に関する理由付けはあまり意味が無かった。最終的な結論として『化学・生物』を選択したのだが、一番の理由は生物学が面白かったからである。この選択は私にとっては正解だったようで、今でも生物学が面白くて面白くて、仕方が無い。

残念だったのは、高校一年生のときに生物学を教わったK先生が、ちょうどこの時期に教諭をお辞めになったことである。彼の授業を受けることを、楽しみにしていたのだが…。

K先生の授業を受けることができたことは、私の人生を大きく変えた。ありがとうございました。

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