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ブログ・ジャーナルなんていうのはどうだろう

2009年3月30日

ネットにあふれる、間違った・あるいは不適切な情報がどうしても気になるという人たちは、次のようなシステムを考えてみたらどうだろうか。

学術論文の審査のシステムをブログ記事に応用するのである。

つまり、ブログ記事を公表する前に、どこかのブログ・ジャーナルのお墨付きをもらうのだ。読む側は、権威のあるブログジャーナルのお墨付きがあれば、比較的安心して記事を読むことができる。ただ、これも程度の問題で、いくら権威が高いブログジャーナルでも間違った記事にお墨付きを与えてしまうこともありうることは、考慮しないといけないのだが。

審査のプロセスは、大まかには次の通り。

1)著者は、審査を受ける記事を、ブログジャーナルに送付する。
2)記事を受け取ったジャーナルは、編集者を一人選定。
3)編集者は、審査員を2-4人選び、意見を求める。
4)審査員は、記事についての色々な意見を、編集者に伝える。例えば、『そのままでOK』 『まったく駄目』 『xxの箇所は、xxのように書き換えるべき』 『説明が足りないので、追加するべき』 『不適切な記述があるので、削除するべき』など。
5)審査員たちからの意見を受け取った編集者は、『そのまま受理』 『拒否』 『書き換えを行って再審査』のいずれかの裁定を下し、その裁定の結果とそれぞれの審査員からの意見を、著者に伝える。再審査の場合、編集者は著者に、どのような書き換えが必要であるかを指示する。
6)著者は、編集者からの指示に従って記事を書き換え、再提出する。
7)編集者は、書き換えられた記事を受理するかどうかを決定し、その結果を著者に伝える。このとき、必要であれば、審査員の意見を再度求める。
8)無事受理された場合、著者はブログジャーナルに受理されたというお墨付きをもって、記事を公表することができる。公表される記事は、ジャーナルで審査した内容と一字一句同じもので無ければならない。

多くのジャーナルは、あらかじめ定められた複数人の編集者を用意している。審査員は誰でもなりうるが、誰が審査員になるかの決定は、編集者に一任される。基本的に、審査員は匿名であり、誰がその審査を行ったかは著者には伝えられない。編集者は、匿名でも記名でもどちらでも良い(ジャーナルごとに異なる)。

編集者、審査員、著者のそれぞれに、守秘義務がある。つまり、編集者や審査員は、記事が公表されるまでその内容を漏らしてはいけない。また、著者は、編集者や審査員から得られた意見などを公表してはいけない。

受理された記事は書き換えてはいけないが、追記などの形で補足することは可能。記事が書き換えられていないことの保障として、SHA1などのハッシュ値を受理した記事に与えればよいだろう。

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