ブログ記事で同一キーワードを繰り返し記述するのは、SEO的に有効?!
2007年2月2日
アクセスログを見ていて気がついたのだが、詡というキーワードでGoogleで検索すると、このブログのある記事の順位が、予想以上に高い。これはどうやら、この記事で『賈詡』という人物の名を連呼しているためのようだ。
問題の記事では、三国志に登場する次の人物の名前について記述がある。
許褚 張郃 賈詡
荀彧 龐統 公孫瓉
これらのうち、連呼しているのは『賈詡』のみ(連呼している理由については、当該記事を参照)である。この、『連呼する』ということがSEOを考える上で本当に効果があるのかどうか、調べてみた。
(実験方法)
上記6つの人物名について、Google, Yahoo!, MSN の3つによる検索結果の表示順位、及び総ヒット数を測定した。
検索エンジンにおける検索結果の上位何パーセントになっているかは、
(表示順位)÷(総ヒット数)×100
で計算した。また、同一キーワードの連呼による効果については、
(賈詡以外の人物が上位何パーセントかの平均)÷(賈詡が上位何パーセントか)
で計算した。
(結果と考察)
当該記事の、検索結果の順位
各人物名の、検索エンジンでの総ヒット数
これらの結果を元に、当該記事が検索エンジンによる検索結果の上位何パーセントに入っているかを計算すると、次のようになる。
各人物名の検索で、上位何パーセントに入っているか
この結果を見ると、GoogleとYahooにおいては賈詡の順位が、他の人物名と比べて飛びぬけている。MSN においても、許褚についで高い順位を確保していることが分かる。賈詡の優位性を、『方法』のところで述べたやり方で計算してみると、
となった。GoogleとYahoo!では約6倍、MSNでも約2倍、連呼を行ったキーワードのほうが連呼していないキーワードよりも検索順位が高いという結果になった。MSNにおける2倍という値は実験誤差を含んでいる可能性が十分あるが、GoogleとYahoo!では明らかに効果がありそうである。
同一キーワードを何回も記述するというような時代遅れの方法で検索順位が上がってしまうというのは、あまり良くないことである。各検索エンジンの順位決定アルゴリズムを見直して、このようなことがないようにしていただきたいものだ。
(結論)
この記事作成時点(2007年2月)では、ブログ記事において同一キーワードを連続して記述することは、GoogleおよびYahoo!における検索結果の順位を高めることに効果がある。
問題の記事では、三国志に登場する次の人物の名前について記述がある。
許褚 張郃 賈詡
荀彧 龐統 公孫瓉
これらのうち、連呼しているのは『賈詡』のみ(連呼している理由については、当該記事を参照)である。この、『連呼する』ということがSEOを考える上で本当に効果があるのかどうか、調べてみた。
(実験方法)
上記6つの人物名について、Google, Yahoo!, MSN の3つによる検索結果の表示順位、及び総ヒット数を測定した。
検索エンジンにおける検索結果の上位何パーセントになっているかは、
(表示順位)÷(総ヒット数)×100
で計算した。また、同一キーワードの連呼による効果については、
(賈詡以外の人物が上位何パーセントかの平均)÷(賈詡が上位何パーセントか)
で計算した。
(結果と考察)
当該記事の、検索結果の順位
yahoo | msn | ||
---|---|---|---|
許褚 | 95 | 63 | 161 |
張郃 | 143 | 105 | 圏外? |
賈詡 | 17 | 27 | 20 |
荀彧 | 186 | 246 | 518 |
龐統 | 161 | 49 | 圏外? |
公孫瓉 | 63 | 48 | 47 |
各人物名の、検索エンジンでの総ヒット数
yahoo | msn | ||
---|---|---|---|
許褚 | 46,000 | 31,700 | 11,055 |
張郃 | 57,500 | 16,300 | 935 |
賈詡 | 49,900 | 12,100 | 888 |
荀彧 | 140,000 | 106,000 | 10,712 |
龐統 | 79,000 | 13,600 | 973 |
公孫瓉 | 34,900 | 910 | 554 |
これらの結果を元に、当該記事が検索エンジンによる検索結果の上位何パーセントに入っているかを計算すると、次のようになる。
各人物名の検索で、上位何パーセントに入っているか
yahoo | msn | ||
---|---|---|---|
許褚 | 0.20 | 0.20 | 1.5 |
張郃 | 0.25 | 0.64 | nd |
賈詡 | 0.034 | 0.22 | 2.3 |
荀彧 | 0.13 | 0.23 | 4.8 |
龐統 | 0.20 | 0.36 | nd |
公孫瓉 | 0.18 | 5.27 | 8.5 |
この結果を見ると、GoogleとYahooにおいては賈詡の順位が、他の人物名と比べて飛びぬけている。MSN においても、許褚についで高い順位を確保していることが分かる。賈詡の優位性を、『方法』のところで述べたやり方で計算してみると、
Google:5.7
Yahoo!:6.0
MSN:2.2
Yahoo!:6.0
MSN:2.2
となった。GoogleとYahoo!では約6倍、MSNでも約2倍、連呼を行ったキーワードのほうが連呼していないキーワードよりも検索順位が高いという結果になった。MSNにおける2倍という値は実験誤差を含んでいる可能性が十分あるが、GoogleとYahoo!では明らかに効果がありそうである。
同一キーワードを何回も記述するというような時代遅れの方法で検索順位が上がってしまうというのは、あまり良くないことである。各検索エンジンの順位決定アルゴリズムを見直して、このようなことがないようにしていただきたいものだ。
(結論)
この記事作成時点(2007年2月)では、ブログ記事において同一キーワードを連続して記述することは、GoogleおよびYahoo!における検索結果の順位を高めることに効果がある。